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2014年7月のCP

7月CPは820ドル。若干下がり気味です

6月30日に7月のCPが発表されました。先月よりも15ドル下がって820ドルになりました。イラク情勢が緊迫して6月はCPが上がりましたが、イラク情勢の緊張緩和と季節的な要因で下がってきたようです。ただ、夏場はまだしも秋から冬にかけて上がりそうで怖いですね。

6月=835ドル/トン
7月=820ドル/トン(1.8%↓)

サウジアラムコCP推移
サウジアラムコCP推移

市場の動向

イラク問題が少し落ち着いてきました。当初、イスラム過激派がイラク北部にある国内最大の製油所を包囲したことから、他の製油所や原油供給施設に悪影響が出るのではないかという懸念が拡がりました。そこでCPが上がったわけですが、最近は、思ったほど原油供給に与えるリスクは大きくないのではないかという状況になってきたことから7月のCPが下がったと思われます。

今後もイラク問題は目が離せない

イラク国内で内紛が起きています。大きく言うと3つの勢力に分けることができると思います。一つは当然ながらイラク政府軍です。2つ目はイスラム過激派である「イラク・シリアのイスラム国」(ISIS)と、3つ目がクルド人です。この3つの勢力が三つどもえの戦いを行っています。

6月29日イラク北部を制圧しているイスラム教スンニ派武装組織であるISISは、イスラム国家の樹立を宣言しました。さらにアルカイダなどの他のイスラム組織に従属を求めているようです。アルカイダがそれに従うかどうかは現状ではわからないので、この宣言がどれほどの意味を持つのかは不透明な状況です。

一方でクルド自治政府は、イラク政府軍がISIS相手に苦戦を強いられている中、混乱に乗じて油田都市であるキルクークを占拠しました。この結果クルド自治政府は最大で日量40万バレルの原油を輸出できるだけのパイプラインを確保したとのことです。クルド自治政府は既にイラクの領土の内約5分の1を支配しています。加えて原油輸出で経済力まで手に入れた現在益々独立に向けて士気が上がっています。サダム・フセイン元大統領の時代にもひどい迫害を受けてきましたし、独立は永い間の夢だったわけです。

スンニ派のISISがイスラム国家を樹立し、シーア派のマリキ首相が率いるイラク政府が弱体化し、クルド人も独立したらイラクはどうなってしまうのでしょう。3つの国に分裂してしまうのでしょうか?分裂したら異なる宗派間や民族間の紛争が激化し、収拾のつかないことになりかねません。そもそもイラクのマリキ首相は首相就任以来シーア派を厚遇し、スンニ派を冷遇してきた結果今回の事態に至った経緯があります。もっと各派を取り込んで挙国一致体制をつくるべく配慮していれば今回のようなことは起きなかったと思われます。

現在は小康状態を保っていますが、今後どうなるかは予断を許しません。マリキ首相が退陣し、3つの勢力が穏やかな連邦制国家を形成することを願っている人々は世界に多いようです。

この記事の執筆者

一般社団法人プロパンガス料金消費者協会

代表理事 鈴木 秀男

  • 2010年10月 一般社団法人プロパンガス料金消費者協会を設立。代表理事に就任。

1980年広告代理店勤務を経て、東芝パソコンシステム(旧:ソード電算機システム)に入社。営業推進部部長として勤務する傍ら、1990年より世界最大の人材教育機関「デール・カーネギー・コース」のニューヨーク本部公認トレーナーとしてセールスパーソンの教育に20年間従事。官公庁や大手企業を中心に約3千人を指導。また、ヤフージャパンで4年間広報宣伝ディレクターを兼務した。



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